なぜ存在する男女の差

男女七歳にして席を同じうせず、という言葉があります。男女ともに、7歳にもなればそれぞれの違いを意識して、むやみに一緒にいるべきではない、という孔子が残したとされる古典からの引用です。

日本には、この論語に代表される古代中国の思想が色濃く残っています。儒教の精神は、確かに東洋の哲学として世界に誇れる文化かもしれませんが、時代の変化に合わせて柔軟に理解することも必要ではないでしょうか。
例えば、女性が働くことは、古代あまり一般的ではなかったといえます。古代の社会では、仕事そのものが少なかったこともありますが、肉体的な能力が必要な力仕事など、労働の多くが男性にしか門戸が開かれていなかったという背景もあるでしょう。
しかし、社会がより高度に発達し、知的労働や専門性が要求される職業の誕生とともに、女性も男性と同じように働くことが当たり前になってきました。残念ながら、日本では今も男性が職場の圧倒的な主流派を占めています。国会議員の数や上場企業の役員を見ても明らかなように、いうまでもなく女性の比率が低いのが現状です。ですがその国会議員や上場企業の役員の彼らが小学校や中学校に通っていた頃、周囲の席には成績の良い女生徒がいっぱいいたはずです。
学校の成績イコール仕事のパフォーマンスとはいえませんが、それでも全人格的な能力、知識、努力、胆力などを男女の区別なく調べれば、男が女を上回っていると断言できるでしょうか。そう考えると、国会議員や上場企業の役員のみならず、社会のすべての階層や職業で男女が同数程度まで近づくことが、本来の望ましい姿といえるのではないでしょうか。